ベン・ハーから

債務を整理するための任意整理、民事再生や自己破産の解説

ベン・ハー


 チャールトン・ヘストン主演の 「 ベン・ハー 」 という、感動大作映画をご覧になった方も大勢いると思いますが、ここに、そのあらすじを紹介してみましょう。

 西暦1世紀の初め、ユダヤがローマ帝国の支配下にあった頃の話。
 ベン・ハー ( チャールトン・ヘストン ) は、ユダヤの都エルサレムの富豪の息子でした。ある日、このエルサレムの都に、メッセラという男が、ローマ帝国の駐屯軍の将校として着任してきました。メッセラは、ベン・ハーとは幼な友達でしたが、いまや、ローマ帝国の冷酷な立身出世主義者となっていました。
 些細なことから、ベン・ハー一家は、ローマへ帝国への反逆罪に問われてしまいます。ベン・ハー一家は、メッセラは無罪の口添えを請いますが、メッセラは、これを拒否します。反逆罪に問われたベン・ハーは、奴隷の身分に落とされ、奴隷としてローマに送られます。そして、ローマの軍船であるガレー船の船底で、鎖に繋がれ櫓の漕ぎ手にされてしまいます。
 たまたま、ローマ艦隊が海賊船団と戦った際、ベン・ハーは、司令官アリアスの命を救いました。このことがきっかけとなり、彼は、司令官アリアスの養子になり、奴隷の身分から解放されます。
 そして、彼は、エルサレムの都に帰還し、宿敵メッサラとの対決のため、大戦車競争に出場することとなります。この戦車競争の場面は、まさに手に汗握るハラハラ・ドキドキの連続で、映画最大の見せ場です。この競争で、メッセラは、反則行為を繰り返して勝とうとしますが、ベン・ハーはこれを打ち破って優勝します。

 古代ヨーロッパで最も栄えた国家は、ローマ帝国でした。このローマ帝国には、多数の奴隷がいました。ベン・ハーのように反逆罪で奴隷にされた人もいましたが、奴隷の多くは、攻め滅ぼした国々から連れてこられた人々でした。
 しかし、この他にも奴隷にされた人々がいました。古代ローマ帝国では、借金を返せなく破産した人は、奴隷にされてしまいました。

 借金を返せなくて破産した人々の、財産をすべて奪い、人間性を否定するのみならず奴隷にしてしまう。このローマ帝国のような社会は正しい社会なのだろうか、という反省から生まれたのが、破産制度とそれに続く免責制度なのです。
 破産制度は、自由な人間性を尊重しようというヒューマニズムのために、人々が生み出した叡知の結果だといえるでしょう。
 日本でも、平成17年1月1日から改正された改正破産法は、、破産者を借金から開放するだけでなく、破産者した後にすみやかに立ち直り、普通の社会生活ができるようにするために、破産者に残す財産の範囲を広げました。


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© 05年5月 多重債務の整理のための自己破産や任意整理の解説